目の前で、その男が握るペンがつらつらと書類の空白を埋めていく。ソファーに座った私の目からは、受付に置かれたその紙は見えない。だが、あいつが何を書いているのかぐらいは見なくても分かる。前回の登録の時に自分で書いたものと全く同じ書類だ。ただ一つ違うのは、前回の私が精霊兵のレンタルを依頼したのに対して、今回はこの目の前の男──トライと組んで大会に出るということ。 続きを読む
目の前で、その男が握るペンがつらつらと書類の空白を埋めていく。ソファーに座った私の目からは、受付に置かれたその紙は見えない。だが、あいつが何を書いているのかぐらいは見なくても分かる。前回の登録の時に自分で書いたものと全く同じ書類だ。ただ一つ違うのは、前回の私が精霊兵のレンタルを依頼したのに対して、今回はこの目の前の男──トライと組んで大会に出るということ。 続きを読む